koheitakahashiのブログ

2020.07.01にプログラマーとして生を受けた私が学んだことや、日常について徒然に書いていきます。

自作アプリのアイディア出しのためにKJ法を試してみました

はじめに

現在、参加しているFJORD BOOT CAMPの最終課題は「自作Webアプリを開発する」です。まだ、最終課題は先の話なのですが、今からアイディアを少しずつ考えていきたいと思い、アイディアを発想するためにKJ法を試してみました。

今回は、それについてまとめてみました。

KJ法に至るまでの経緯

自作アプリのアイディア出しに詰まる

少し前から、時折「どういう自作アプリを開発しようかなー」と考えておりました。 少し前までのアイディアをまとめたものが、この記事になりますが、どうもピンときませんでした。

何か、「アイディアを発想するための良い方法はないだろうか」と考え始めるようになりました。

『エンジニアの知的生産術 ―効率的に学び、整理し、アウトプットする』を思い出す

以前、学習の進め方に疑問を持った時に、西尾 泰和著『エンジニアの知的生産術 ―効率的に学び、整理し、アウトプットする』を読みました。

本書には、アイディアについて書かれていたことを思いだし、本書の該当部分を読み返しました。

本書によると、アイディアを思いつくという行為は以下の3つの段階に分けられます。

  1. 耕すフェーズ
  2. 芽生えるフェーズ
  3. 育てるフェーズ

そして、KJ法は1と2のフェーズを担い、そこから得られた仮説を磨き上げることが3のフェーズだと述べられています。

アイディアを思いつくという行為にも、「体系化された手法があるんだなー」と関心し、

私のような発想力のない人間こそ、伝統的な方法に頼らなければ

と考え、学生時代に読んだ『発想法』、『続・発想法』を読み返して、今回チャレンジしてみることにしました。

KJ法実践

実施手順

  • 人数:私ともう一人の2人で行いました。

  • 時間:約4時間

  • 問題:「自作Webアプリのアイディア」という問題を提起しました。また、KJ法の性質上、「Webアプリのアイディア」に関連するようなことならなんでも紙切れに書いて良いとしました。

  • 手順:実際の手順は以下の通りです。

    1. 20分ほど、自分の頭の中にある「Webアプリのアイディア」や関連する「日常生活でイラッとしたこと、困ったこと」などを個人で紙切れに書いていきました。
    2. 個人で紙切れに書いた後は、お互いに発表しあい、「気になる点」があった場合には適宜ツッコミを入れていきました。
    3. 紙切れづくりが終わったら、関連がありそうな紙切れ同士をくっつけてグループ化していきました。
    4. グループ化が終わったら、「その紙切れグループを表すにふさわしい言葉は何か」という問いのもと、表札づくりを行いました。
    5. 表札づくりが終わったら、その表札を再度グループ化していきました。
    6. 3~6の作業をグループの数が10個前後になるまで行いました。この作業の時、新しく浮かんだアイディアは紙切れに書いても良いとしました。

今回は、「問題とそれに対する仮説を立てる」ことが目的ではなく、「アイディアを発想すること」が目的だったため、A型図解化、B型文章化の作業はしないこととしました。

作業の様子

作業の様子をスマホで撮ったのですが、なぜかアップロードに失敗するため載せることが出来ませんでした🙇‍♂️

実際の結果

データにするためにのために今回は、マインドマップに結果を起こしてみました。 計3回のグループ化を行い、末端が一番最初に出来た紙切れ。中央にいくほどに、グループの次元が上がっていき、グループの表札が書かれていることになります。

紙切れから、同じ文言があると思いますが、それは他のどのグループにも属すとは考えられなかった、一匹狼であったことを示しています。

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自作Webアプリのアイディア

考えたこと

自分が問題と感じているものの大枠が分かった

一番中央に近いグループは

  • 「要点を知りたい」
  • 「必要なことを習慣化出来ない」
  • 「分からない物をわかるように変換」
  • 「熱中しているものについて、ネットで語れる場がほしい」
  • 「自分の理想を目指すアプリ」
  • 「自分と相手に合った物を選びたい」
  • 「予定を管理したい」
  • 「退職後の余暇活動」
  • 「持ち物を整理したい」
  • 「面倒なことを簡単にしたい」

の10個ですが、これらはアプリによって解決したい問題、やりたいことの大枠を表していると考えられます。

今までは、「何か問題はないかなー👀」と漠然と問題を探していましたが、これからは、この大枠を意識することができるので、日々の生活から問題を見つけやすくなるのではないかと考えました 👀

また、これら10個の項目は解決したい問題の本質を表しているとも考えられるので、今後エレベータピッチなどを作成する際に役に立つのではないかとも思いました。

グループ化の過程でアイディアが生まれた

グループ化していく中で、「あ、こういうアプリも良いかも」と、新しいアプリのアイディアが生まれることが何回かありました。 発想法でも言われているように、一見関連のなさそうなもの同士に関連を見出す作業が新しい発想を生むということを実感しました。

自分が今のところ注目しているのは

私が今のところ注目しているのは、「持ってる漫画の新刊を教えてくれる」アプリなどや、「プログラミング学習のモチベーションが保てない日がある」という問題です。

前者については、後述するように競合サービスがありそうな気がしますし、後者については具体的な解決策がまだ分からないのですが、この2点は良さそうだなと思っています。

今後の課題

今回は、アイディアを思いつくために「耕すフェーズ」と「芽生えるフェーズ」だったと思います。

そのため、これからの作業はアイディアを「育てるフェーズ」になると思うのですが、具体的には以下のようなことをしなければと思っています。

  • 競合するサービスを調べること
  • そもそも実現可能なことなのかを検討すること(結構、実現不可能なアイディアも多いので💦)
  • 自分の技術力と照らし合わせて、どう解決するのか、どう実装するのかを考えること など。

目の前のプラクティスをクリアしていくことが最優先ですが、時折、このマインドマップに戻ってきて、アイディアを追加したり、アイディアを育てることをやっていきたいと思っています。

参考

エンジニアの知的生産術 ―効率的に学び、整理し、アウトプットする WEB+DB PRESS plus | 西尾 泰和 | コンピュータ・IT | Kindleストア | Amazon

発想法 改版 創造性開発のために (中公新書) | 川喜田二郎 | ビジネス・経済 | Kindleストア | Amazon

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